循環器疾患って何ですか?

当院では循環器疾患を専門的に取り扱っていますが、「循環器疾患って何を指すかよく判らない」という方が多いかと思います。ここでは循環器疾患について簡単に説明していきます。

​人間の体内には血液が循環しています。血液は全身に酸素やエネルギー源を運搬する重要な役割をしていますが、血液を全身に循環させるポンプの働きをするのが心臓。運搬経路になるのが血管です。ざっくり大まかに言うとこれら心臓・血管の病気をまとめて循環器疾患といいます。高血圧症もまた血液循環に大きく関わっているため、循環器疾患に含まれます。

循環器疾患にはどんなものがありますか?

循環器疾患は上で述べたように、心疾患、血管疾患、高血圧の3つに大別されます。心疾患、血管疾患には代表的なものに以下のようなものがあります。

代表的な心疾患

心不全

​何らかの原因で心臓のポンプ機能が低下し、循環不全を起こしている状態です。手足やまぶたのむくみが出てきたり、息切れがしやすくなってきます。利尿剤や強心剤による治療と、心不全の原因を突き止め、それに対する治療が必要です。

虚血性心疾患

​心臓を栄養している冠動脈という血管が狭窄もしくは閉塞して起こります。狭窄している状態を狭心症、閉塞してしまった状態を心筋梗塞と呼びます。典型的な症状は胸痛です。狭心症の場合は労作時の胸痛、心筋梗塞の場合は安静労作関係なく持続した胸痛が起こります。程度によっては心臓カテーテルによる検査・治療や心臓バイパス手術が必要となります。

心臓弁膜症

​心臓は2つの心房・2つの心室、計4つの部屋に分かれています。それぞれの部屋は血液が一方向にしか流れないように弁と呼ばれる扉で仕切られています。先天的なもの・後天的なものがありますが、これらに異常をきたすと血液が逆流してスムーズに流れなくなり心臓に負担がかかります。心臓雑音を指摘される方は要注意です。程度によっては手術が必要です。

心筋炎・心筋症

心筋炎はウィルスなどの感染により心臓に炎症が起こり、心機能が低下したり危険な不整脈が出る病気です。心筋症は原因は不明ですが、心臓の筋肉が変性を起こし心機能が低下します。心筋症は指定難病ですし、心筋炎は時に非常に重篤になるケースもあり、適切な治療が必要です。なお当院は難病指定医療機関です。

不整脈

正常な心臓は安静時に毎分50~100回ほど規則正しく拍動します。これが極端に遅い・速い脈拍になったり、リズムが不規則になるものを不整脈といいます。不整脈にも色々な種類がありますが、命にかかわる危険なものや、すぐには危険はないものの治療を必要とするものもあります。典型的な症状は動悸やふらつき、意識消失などです。治療法には抗不整脈薬内服のほか、カテーテルによる治療、場合によってはペースメーカーや植え込み型除細動器が必要になるケースがあります。不整脈の種類を診断し、適切な治療が必要です。

代表的な血管疾患

閉塞性動脈硬化症

加齢や生活習慣病などにより人間の血管は徐々に固く、そして狭くなっていきます。これを動脈硬化といいますが、なかでも血流が阻害されるほと狭くなってきたものを閉塞性動脈硬化症といいます。頚部の血管や下肢、鎖骨下の動脈など起こる場所は様々です。心臓の冠動脈に起こるものを特に狭心症と呼びますが、本質的には同じものです。頚部の血管に起こればふらつき、下肢だと歩行時の足の痛みや痺れ感といった症状が出ます。

大動脈瘤

​身体の中心部を通る大動脈が動脈硬化により瘤(こぶ)状に変化する状態です。膨らんだ風船のような状態なので、血管壁が破れやすくなります。破れてしまうと致死的になるケースも多く、一定の大きさを超えると手術が必要です。

解離性大動脈瘤

​大動脈の血管壁に裂けめが出来てしまう病気です。裂ける場所によっては非常に危険で、緊急手術が必要になったり、命にかかわる場合もあります。血圧が高いとないりやすいため、血圧の管理が必要です。

深部静脈血栓症

下肢の静脈に血栓ができる病気で、エコノミークラス症候群という病名でも知られています。出来た血栓が肺に流れていき、肺で詰まると肺塞栓という病気を引き起こし、これはしばしば致命的となります。血栓の管理や、肺塞栓の予防が必要です。

このような場合は受診を!

胸痛・動悸・脈の乱れのような明らかな心臓の症状がある場合。または明らかな心臓の症状ではないものの、顔が火照りやすい、むくむ。息切れがする、長時間歩くと足が痛む、足がむくむ、足の色が悪い。意識を失ったこと・ふらつきなどがある場合も循環器疾患が隠れている可能性があります。循環器疾患は高血圧・高脂血症・糖尿病・肥満といった生活習慣病と密接な関連があるため、これらの病気をお持ちの方は特に要注意です。また心疾患や生活習慣病は遺伝要素がありますので、ご家族にこれらの病気がある方もいちどチェックを受けられることをお勧めします。

当院では胸部レントゲン・心電図・24時間ホルター心電図・超音波診断装置・ABI/PWV測定装置といった循環器疾患のための各種検査機器を導入し、迅速な診断が可能です。また入院が必要と診断された場合や、心臓カテーテルやペースメーカー植え込み、心臓手術などの高度な治療が必要と診断された場合は、最適な施設へご紹介いたします。当院は国立循環器病研究センター、市立池田病院、市立豊中病院、箕面市立病院、市立伊丹病院、マックシール巽病院と密接な医療連携を行っておりますし、もちろんその他の施設へも紹介可能です。

​循環器疾患、なかでも心疾患は日本での死亡原因の2位を占める怖い病気です。「症状が軽いのに、こんなことで病院へ行ってもいいのだろうか?」そういう心配は無用です。検査をしてみて何もなければむしろ良かったと考えましょう。少しでも不安があればお気軽にご相談ください!

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