睡眠時無呼吸症候群とは?

読んで字のごとく、寝ている間に呼吸が止まってしまう病気です。英語表記の Sleep Apnea Syndrome の頭文字をとって、SAS(サス)とも呼びます。寝ている間のことなので自分では気付きにくく、ご家族に「息が止まっている」「いびきがひどい」と指摘され、発見されることも多いです。自覚症状としては「夜中によく目が覚める」「昼間の強い眠気」「朝方の頭痛」などがあります。

典型的な症状としては睡眠中に呼吸が止まり、しばらくすると大きないびきと共に呼吸が再開します。

睡眠時無呼吸症候群には幾つかの原因がありますが、その多くは舌の付け根の部分が寝ている間に気道を圧迫してしまい、肺に十分な空気が届かなくなることで起こります。そうすると寝ている間に十分な呼吸が出来ないため、寝ているはずなのに疲れが取れない。また熟睡できていないため途中覚醒が増えたり、昼間に眠気が強くなり、症状が強い場合には交通事故の原因となったりします。また狭い気道を空気が通るときに音がするため、いびきをかくようになります。

​睡眠時無呼吸の患者様は通常に比べ2.4~7倍も交通事故を起こす確率が高いと報告されており、注意が必要です。

​眠気スコアを測ってみましょう!

睡眠時無呼吸症候群の代表的な症状のとして、昼間の強い眠気があります。しかし眠気の強さは具体的に説明しにくいものです。そのため、次のようなチェックシートを使用します。下記の8項目について、眠気がどれくらい強いか、それぞれ3段階でチェックして、それを合計してみてください。(24点満点) 合計点が6点以上は強い眠気と判断し、さらに11点以上だとSASの疑いが強く、何らかの治療が必要と考えられます。セルフチェックしてみて6点以上であれば、いちど検査を受けてみることをお勧めします。

​Epworth Sleepness Scale (エプワース眠気スコア)

睡眠時無呼吸症候群の検査

ただ健常人でも睡眠時にはある程度呼吸が止まることはありますので、必ずしも呼吸が止まっている=睡眠時無呼吸症候群とは限りません。無呼吸がどの程度なのかを検査し、その程度に応じて治療が必要かどうかを判断します。検査には2種類の方法があり、ひとつは御自身で自宅へ持ち帰ってできる簡易型検査。もうひとつはより精密な検査であるポリソムノグラフィ検査 (PSG) です。

簡易検査は指先と鼻のセンサーの2つだけで行う検査です。精度はあまり高くありませんが、自宅へ機械を持ち帰って簡単に出来るため、便利です。

PSGは指先と鼻以外にも脳波や体動、胸郭運動なども調べており、より詳細な診断ができ、なおかつ非常に精度の高い検査です。簡易検査に比べコストは高めですが、もし治療が必要なレベルの無呼吸があった場合、PSGを行っていないと保険治療が行えません。

簡易検査

ポリソムノグラフィ検査(PSG)

自宅でPSG検査が可能に! NEW

PSG検査は精密な検査結果が出る反面、センサーの種類も多くなるため、従来入院でないと行えない検査でした。1泊の入院とはいえ、お仕事をお持ちの方にはハードルが高く、また価格も入院が必要なぶん高価でしたが、当院では在宅でPSG検査を行える体制を準備いたしました。当院の検査技師がご自宅へ伺い、装置を装着しますので、患者様に難しい準備をして頂く必要はありません。また従来の入院でのPSGに比べると費用は約1/3となります。患者様がいつも生活している環境での検査になりますので、より実生活の近い状態での検査データを得られるというメリットもあります。もちろん入院での検査のほうが適しているケースもありますので、患者様と相談のうえ、最適な検査方法を提案させて頂きます。

睡眠時無呼吸症候群の治療

検査にて睡眠時無呼吸症候群と診断されると治療が必要となります。無呼吸の程度に応じて幾つかの治療法がありますが、一番治療効果があると言われているのがCPAP(シーパップと読みます)という機械を使う方法です。眠るときに鼻にマスクをつけて、チューブでこの機械に接続して使います。CPAPは睡眠時の呼吸状態を監視していて、呼吸が止まっているのを感知すると鼻マスクに空気を送り込み、換気を行います。こうすると舌根が落ちて閉塞していた気道に空気が通れるようになり、無呼吸状態・いびきが改善されます。CPAPはレンタルとなりますので月に一度の診察が必要で、毎月約5,000円の費用(3割負担の場合)がかかりますが、非常に治療効果が高いので、重症の無呼吸の方や職業ドライバーの方などにお勧めしています。

その他の方法としてよくお勧めしているのが、スリープスプリントという治療用のマウスピースです。口腔内装置(OA)とも呼ばれます。これをつけて眠ること、舌根をが少し持ち上げられ、気道の閉塞が少し改善されます。CPAPほどの有効性はありませんが、軽症~中等症の無呼吸には有効です。スリープスプリントは患者様の歯型を取りオーダーメイドで作成することになりますが、すべての歯科で作成できるわけではありません。ご希望がありましたら作成実績のある歯科をご紹介させて頂くことも可能です。

​無呼吸の程度や症状によって患者様それぞれに一番最適な治療法を判断し、ご提案させていただきます。

CPAPをより快適に使用するために

現在当院ではResMed社とPhillips社のCPAPを主に使用しております。管理会社は4社と提携しておりますので、使用機種は柔軟な対応が可能です。お仕事で出張の多い方には小型のCPAPを選択して頂くことも可能です。マスクもメーカーによって個性がありますので、選択肢は多いほうが患者様にあうマスクも見つけやすいと思います。

 

かつてCPAPはSDカードによるデータ管理が一般的でしたので、受診時に本体からSDカードを抜いて持参して頂く必要がありましたが、当院では一部機種を除いてほぼ全例で無線によるデータ監理を行っています。ご自宅のCPAPのデータを当院のPCで直接チェックできますので、SDカードを持参して頂く必要はありません。定期受診時には保険証のみお持ちいただければ結構です。

 

また転勤や引っ越しなどで近隣に転入予定だが、CPAPを継続使用されたいという患者様。豊富な連携を生かしてなるべくストレスなく引継ぎを行いますので、お気軽にご相談ください。

少しでも気になる方はお気軽に受診を!

睡眠時無呼吸症候群はまだあまり広くは知られていない病気です。専門的に取り扱っている医療機関もまだ多くはありません。上記のような症状があるひと。または職業ドライバーの方や、大工さんなど高所での仕事をされている方などは、強い眠気が大きな事故につながる危険性もあります。当院では簡易検査は機械の空きがあれば即日検査が可能ですので、簡単に検査を受けて頂けます。(検査をスムーズに受けたい方は、来院前に空き状況をお電話にてご確認ください)在宅PSGの予約はもちろん、入院PSG検査も、提携病院への入院予約・入院手続きを当院で行うことができますので、煩わしいやり取りは不要です。

​少しでも気になった方は、お気軽にご相談ください!

R02.3月現在 83人 の患者様が当院でCPAPにて治療中です。

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大阪府池田市天神2丁目3−13 カーサ天神 A-1

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